KTM 1290 SUPER DUKE R EVO 155㎝ライダーの足つき&プチインプレッション【脱・ビギナー!バイク選びをサポート】

そろそろ大型バイクへ乗り換えを考えているそこのあなたに読んでほしい。身長155㎝のちょい小さめライダーがビギナーに近い視点で足つきや簡単なプチインプレッションを公開!バイク選びにお悩みのライダーには、ぜひともバイク選びの参考にしてもらえたらうれしい。

ライダースペック

身長:155cm/体重:46kg

筆者は身長155㎝でバイク歴6年。インプレなどで多種多様なバイクに乗るため多少の慣れもあるが、ライディングスキルが格段高いというわけではなくすべてにおいてこの身長あればとりあえず「何とかなるでしょ」主義…(笑)
以前はスーパースポーツを乗り回し、近ごろはモタードに夢中。だがカフェレーサーやネオクラシック、スクランブラー系など気になるバイクが増え着実に大人の階段を上りつつある(?)

【KTM 1290 SUPER DUKE R EVO】足つきチェックとライディングポジション 

スポーティな車両ならばよくある高さだが、足つきから見ると数値より高く感じた。
何とかして両足を地面に着けようと着座位置や、足の準備運動などさまざまな工夫をしてみたが、身長155㎝ではもう片方のツマ先がかすることすら叶わない。そのためパッと見は不安定なように見えるが、車両重量が約200㎏で重心も低いことから片足でも車両を安定させられているので問題はなし。

 

また、ギヤチェンジの際やスタンドの出し入れなどで、足の入れ替えも慣れるまでは少々難航するかもしれないが慣れてしまえばすんなりと行なうことが可能。
足つき性はいいとはいえないものの、純正の状態で乗れないことはなくシートの加工やローダウンなどの対策をとれば低身長のライダーでもチャレンジできる範囲ではないだろうか。

 

ライディングポジションはスポーツネイキッド、ストリートファイターらしくハンドルが若干低く軽い前傾姿勢になる。ハンドルまでの距離も適切で、腕が伸び切ることもなく操作性にまったく問題はない。ステップ位置もスポーツバイクらしくバックステップのような位置に取り付けられているので加速時などの踏ん張りが利きやすい。

電子制御でサスペンションをオート調整でき、乗りやすさ抜群

KTM DUKEシリーズの最高峰モデルの1290 SUPER DUKE Rがベースで、これに電子制御サスペンションを搭載した上位モデルの“EVO”。
1,301㏄水冷Vツインエンジンを搭載し最高出力180ps、車両重量が約200㎏という、スペ
ックを見るだけでとんでもないバイクだということは何となく理解してもらえると思う。

 

1290 SUPER DUKE Rに抱いていたイメージは“The BEAST”というキャッチコピーからして、どう猛でスパルタン。ピーキーで化け物のような加速力を持っているだろうから初心者向きではないかもしれない…。とまで思っていた。それに以前またがった経験からしても、“シートが高くて両足が着かないから足つきでカバーすることもできないし…”と怖気づいていた自分もいたのが正直なところ。

 

しかしそのイメージは裏腹に、実際はクラッチミートをすれば滑らかに進みだし、ギクシャク感もなく低速で走ることも苦にならないじつはやさしい乗り味というのが乗った後の第一印象。重量も200㎏という点から流して走る程度のコーナリングスピードであれば自分の思ったようなラインですんなり曲がることもできるし、ハンドリングだって軽快そのものだ。

 

とはいえ“The BEAST”のキャッチコピーはウソなのかといったらそうではない。試しにアクセルを大きく開けてみたら爆発的なパワーに度肝を抜かれた。キビキビとした鋭い加速感はフロントがふわっと浮いてしまいそうなほどで、荒々しさこそ全面に押し出されているが、扱いづらさはまったく感じない。中速域で車体を傾けてのコーナリングでも安定感は抜群で、筆者のような街乗り中級ライダーであってもそこそこの走りを楽しむことが可能。

 

それも2022年モデルからEVOに追加された電子制御セミアクティブサスペンションの恩恵が大きく、自動で瞬間的にサスペンションの設定を変化させるフルオート調整機能がとにかく優秀なのだ。ポイントは路面の状況などに合わせるだけではなく、速度域やライダーにも合わせてくれるという点。3種のライディングモード“RAIN” “STREET” “SPORT”を変更することで減衰調整、プリロードが変化し、さらにダンピング設定は標準で“COMFORT” “STREET” “SPORT”を備え、オプション設定で“AUTO” “TRACK” “ADVANCE”を装備。AUTO選べばリアルタイムでセッティングを変更し、乗り味は快適そのもの。

小柄なライダーだと体重に対して硬すぎるサスペンションによって、時にはグリップ感を把握しづらいと感じることもあるのだが、これがほぼ感じられず車体を傾けた時の安心感や、コーナリング時に速度を安定させてきれいに曲がることができたという印象。公道だけではなくサーキット走行など中高速域でのコーナリングも経験してみたいとチャレンジ精神が搔き立てられるモデルなのだ。

より詳しいインプレッションが読みたい!という人はこちらをチェック!

KTM 1290 SUPER DUKE R EVO

KTM 1290 SUPER DUKE R EVOのスペック

全長×全幅×全高
―×―×―(㎜)
軸間距離
1,497㎜±15㎜
シート高
835㎜
車両重量
約200kg(燃料を除く)
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒・1,301㎤
最高出力
132kW(180ps)/9,500rpm
最大トルク
140N・m(14.2kgf・m)/8,000rpm
燃料タンク容量
約16ℓ
タイヤサイズ
F=120/70-17・R=200/55-17
価格/カラー
249万9,000円/ブルー×ブラック・シルバー×オレンジ

KTM 1290 SUPER DUKE R EVO 車両詳細ページ

CONTACT

問い合わせ先
KTMジャパン
電話番号
03-3527-8885
URL
https://www.ktm.com/jp

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