スポーツ電動アシスト自転車ってどうなのよ?
日本自動車工業会(自工会)が、 2021年度に実施した二輪車市場動向調査によると現在ライダーの平均年齢は54.2歳なんだとか。30代、40代はビッグバイクを乗り回していたけれど、50代後半になるとビッグバイクの重さやパワフルさが負担になって乗るのが億劫になり、ミドルクラス以下のバイクに乗り換えたという話を近ごろちょくちょく耳にする。では、そのまま年齢が進んで“バイクの重さが辛い”となった時にどうするのか? そんなことを最近はよく考える。そして、その一つの回答として頭に浮かぶのが、スポーツ電動アシスト自転車だ。右手首をひねるだけで1日に500km以上移動できるライダーからすると、“いくら電動のアシストがあるからといっても、自転車なんて…”と思うだろう。ところが、乗ってみるとけっこうバイクに通じる楽しさがあるのだ。“そうなの?”と、ちょっととでも興味がわいたら、まずは体験してみるべし。今週末、東京の稲城市にてヤマハのスポーツ電動アシスト自転車・YPJシリーズ4モデルに試乗できるから足を運んでみてはどうだろう。
ここでは、4月9日に大阪で開かれた同じYPJカフェイベントのもようをお伝えしよう。
建屋前にポップアップテントでブースを作り、そこに試乗できる車両を展示。店内に入らなくても受付できるので、みんな気軽に立ち寄っていた。用意されたのはYPJ-XC、YPJ-MT Pro、ワバッシュRT、クロスコアRCの4台で、それぞれSとMの2サイズが用意されていた。試乗は店舗周りの公道をぐるりと走れたので、それなりに車両のフィーリングはつかめたようだ。
店内にはYPJオーナー用の休憩スペースが設けられ、その一角にはフルサス使用のマウンテンバイクYPJ-MT Proとそのフレーム、ワバッシュRT&クロスコアRCのフレームが展示されていた
試乗してMy YAMAHAに登録してアンケートに答えると、ハンドタオルがもらえた
事前登録したYP」オーナーには、当日会場店舗特製のサコッシュとズボンの裾とめ、バウ ムとドリンクが期間中だったらいつでも使えるチケットが用意された
オーナーに電動アシストスポーツ自転車の魅力を聞いてみた。
1003さん × クロスコアRC
片道50kmの道のりを自走で会場まで来て、再び戻るという1003さん。昨夏、何かいい有酸素運動はないか探していてスポーツ電動アシスト自転車にたどり着いた。普通の自転車に比べて筋力がなくても走れるからと、何気なく興味を持ってはじめたらハマってしまったそうだ。普段は長距離を走ることが多く、予備バッテリーを持って1日200km走ることもあるそうだ。もともと旅行が好きで、自転車だと行程も楽しめるのがいいのだそう。「クルマだと通りすぎちゃうようなところも、自転車だと移動速度が遅いからいろいろ目について、さらにちょっと寄っていこうができちゃうんです。また、電動だからさほど疲れず目的地まで行けて、そこで観光ができるのもいいですね」。じつは1003さん、20年ほど前はスズキのイントルーダーLC250に乗ってツーリングを楽しんでいた。そこでバイクと似ているところと違うところを教えてもらった。「ツーリングを楽しむというところは似ていると思います。ただ自転車は移動速度が遅いからいろいろな気づきがあります」。加えて有酸素運動になっていることで、自転車の方が健康的といえる。また、いろいろなアプリがあって、中には設定した距離を走り切るとスタンプがゲットできるゲーム感覚で楽しめるものもあり、そんなのもどうやらハマった要因のようだ。
カネキチさん × ワバッシュRT
サイクリングを始める前は、家にこもってゲームをしていることが多いインドア派だったが、アウトドアに開眼した今、目指すは自転車でのソロキャンプなんだそう。キャンプに興味を持ったのは、ホンダのスーパーカブでソロキャンプを楽しんでいる父親の影響だが、バイクは危ない印象があって乗りたいとは思わないんだとか。自転車に乗るようになったのは、昨夏仕事場が家の近くに変わって自転車通勤になったから。サイクリングに出かけのは、月1、2回くらいで、これまでに天理にある自宅から、若草山を登ったり、急坂で有名な暗峠を往復したり、嵐山に行ったりとなかなかハードに楽しんでいる。「電動アシストがないとそんなことできないですよね」。と謙遜するけれど、あってもハードなことに変わりはない。インドア派だったカネキチさんがここまで自転車にハマったスポーツ電動アシスト自転車の魅力とはなんなのだろう。「やっぱり自分の足で漕いで移動する達成感がありますね。電動のアシストがあるので胸を張ってはいえないんですけど…。あとクルマとかバイクで行くよりは運動にもなりますし…」。電動の力は借りつつも自力で得たきれいな景色は格別のようだ。目的地はサイクリング系のYouTubeを参考にして決めている。キャンプツーリングに行く日もそう遠くはなさそうだ。
愛車をカスタムする楽しさがあるのはバイクと同じ。カネキチさんは、ハンドルステムを衝撃吸収機能の付いたものに換装し、ハンドルバーエンドにミラーを追加、積載性を求めてリヤに振り分けバッグを装備し、頑丈なロックもフレームにマウントして持ち運んでいる
“自転車のある日常”がテーマだけど、ライダーにもマッチするカフェ
今回大阪の会場となったFRANCY JEFFERS CAFEは、倉庫をリノベーションした開放的な店内空間に、自転車を持ち込んで仲間や一人でゆったりできるカフェ。建家前にクルマ15台が余裕をもって停められる駐車場があるので、マスツーリング時に立ち寄っても大丈夫なキャパシティがある。実際、ライダーもけっこう利用しているそうだ。
モーニングやランチが食べれるが、やっぱりメインはスイーツ。おすすめは右から2つ目のチーズインバウム。外側のバウムが硬くなっていて、真ん中の甘さ控えめなチーズと絡めて食べるとコーヒーとよく合う。大人が納得できる味。
お菓子のほかにコーヒー豆や自転車用の小物なんかも扱っている
FRANCY JEFFERS CAFE
- 住所
- 大阪府八尾市水越1-149
- 電話番号
- 072-927-9067
- 営業時間
- 9時~18時
- 定休日
- 不定休
イベントデータ
- 開催日
- 4月23日(日)
- 時間
- 9時~15時
- 場所
- ZEBRA Coffee & Croissant 稲城中央公園店
- 住所
- 東京都稲城市長峰1-1-1 稲城中央公園
- HP
- https://zebra-coffee.com/visit/shop-inagi-central-park/
詳しくはこちらのページへ