ナメないコツとサイズ選びのポイントとは? ドライバーの正しい使い方

誰もが一度は使ったことがある工具、しかしナメちゃいけない

ドライバー
もはや言わずもがな、赤い方がプラスで青い方がマイナスドライバー。マイナスドライバーはほぼ使わないため、初めは購入しなくてもいいだろう。

家庭でもよく見かける、ネジの締め付け取り外しに使うプラス・マイナスドライバー。バイクでも六角ボルトほど多く見られないが、必要な場面はしっかりと存在する。マイナスのネジはほとんど見かけないので、マイナスドライバーは必須というレベルではない。

見慣れているぶん扱うのは容易な気がしてしまうが、実はレンチなどと違って扱いには少々気をつかう。というのも六角ボルトと違ってプラスネジは工具との接触面が少なく、ナメやすいのだ。ナメないコツとしては締めるときはもちろん緩めるときも、回す方より押し付ける方に力を使うことである。ちなみにサイズは1番、2番といった呼称で分けられているが、主に使うのは2番。とはいえ他のサイズを使う機会もあるので、2番を起点に1番や3番を買いそろえていきたい。

バイクでドライバーを使うのはこんなところ!
ドライバーを使うところ
サイドカバーやマスターシリンダーで見かける。六角(穴付き)ボルトほど使用されている箇所は多くない。ネジに対してまっすぐセットするので、レンチと違ってそれほどスペースを必要としない

 

ドライバーの正しい持ち方・使い方

間違ったドライバーの持ち方
ドライバー持ちかたNG
このようにドライバーに対して手首を曲げ、持つ手が真っ直ぐになっていないのはNG。押さえつける力が弱くなりドライバーが外れやすい
ナメずにネジを回すコツは、“押し付ける力 7、回す力 3”で

ネジ穴に対してドライバーを押し付ける力を7、回す力を3といった割合にする。回す力はそれほど必要ではなく、むしろ押し付ける力に対して大きすぎる力を入れると、ネジがナメたり、ドライバーがカムアウトする原因となる。また、ネジ穴に差し込んだドライバーの先端から、柄をつかんでいる持ち手を通すヒジまでは一直線にする。こうすることで押し付ける力をネジ穴に対して垂直に与えやすく、横へドライバーがズリッとズレてしまうことがなくなるのだ。

 

ヒジまで一直線にする
ドライバーの先端から、柄をつかんでいる持ち手を通すヒジまでは一直線にする

Q. カムアウトって?

ドライバーを回しているとき、ネジから外れてしまう現象がカムアウト。これはドライバーを奥まで差し込んでいない状態で起きやすい。これをしてしまうとネジをナメるだけでなく、はみ出たドライバーが車体をキズ付けることもある。

Q. ナメないように工具サイズを合わせるには?

ネジを見ただけでどのサイズのドライバーを用意するかわかる域までいけばいいが、初心者はまずムリ。基本的に大体の大きさを見極めてピタリと当てはまるものを順番に試していくのだが、ここにも工夫点がある。それは、ドライバーは大きなサイズから試していくこと。小さなサイズから試していった場合、適正サイズより小さくミゾにドライバーがかみ合っていなくても、ネジ穴の奥まで差さってしまえるので”これで合っている”と勘違いし、そのまま回してしまいがちなのだ。

Q. なかなか回らなかったら…?

ネジやボルトに対する工具サイズも合っていてきちんとセットしているのに、なかなか回らずに取り外しできないことがある。こういうときはサビて固着しているなど、トラブルが発生していると認識しよう。潤滑剤を吹き付けてネジ(ボルト)を叩くと固着したサビが外れることがあるが、それでどうにもならなければバイク屋などへ運ぶのが無難。

先端がマグネットのようになっている磁気付きドライバーが便利!

磁力付きが便利!
ドライバーを使っているときによくありがちなのが、外したネジを落としてしまい、どこにいったかわからない…なんて事態。そんな不安を軽減してくれるのが磁力を帯びたドライバーで、ネジが外れたときに ドライバーから落ちにくくなるので便利。ちなみにあくまで磁力を帯びているだけで、磁石でできている訳ではない

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