クラシックテイストをまとったビギナーにやさしいアドベンチャー ROYAL ENFIELD HIMALAYAN

 

ROYAL ENFIELD HIMALAYAN

アドベンチャーツアラーは、ここ数年のうちに日本国内でも選択肢が大幅に増えた。かつては大排気量車中心のカテゴリーだったが、 普通二輪免許で乗れるマシンを各メーカーが送り込んで人気を博している。ちなみにヒマラヤは排気量が411ccになるため、大型二輪免許が必要だ。ただし、ほとんどが800ccを超える排気量で車格も大柄だらけの中で、それらに比べてスリム&コンパクトな車体は、大きなアドバンテージだったりする。そう、体格的に恵まれない人や、アドベンチャーモデルビギナーにとってはとっつきやすい車両なのだ。また、今時の角ばったスポーティなスタイリングのアドベンチャーモデルが多い中、丸型ヘッドライトに丸みを帯びたクラシカルな雰囲気を前面打ち出したスタイリングは独自性がある。

 

エンジンは411ccの空冷OHC単気筒ということで、大型二輪としてはパワフルとはいえない。しかし低速から十分なトルクがあるし、高速道路を巡航することはできるので、走っていて不満を感じることはないはずだ。逆に強大なパワーがないことで、スロットルワークにナーバスにならなくていいなどのメリットも出てくる。車体に関しては、フロント21インチ・リヤ17インチというオフロードでの高い走破性を意識したサイズのホイールを採用する。またエンジン下には金属製のアンダーガードが標準装備されているあたりにも本気度を感じる。実際にインドでは5000m超えの高地も含んだオフロードをガンガンに走るツアーも開催されているから、その実力は推して知るべしだ。

 

圧倒的なパワーがあるわけではなく、ハンドリングにクセがあったりポジションが独特だったりするわけでもない。パフォーマンス的にとくに突出して“おおっ!”と思うところがあるわけじゃないけれど、逆にそれが乗りやすさにつながっている。 アクセルワークに対するエンジンの反応も早すぎも遅すぎることもなく、ブレーキも必要にして十分な効き具合。シッティングからスタンディングへのポジションの移行もスムーズ。シートも固すぎず柔らかすぎることもなし。車体もさほど重くはないので、ロングツーリングから街中の足まで幅広いステージで淡々と乗り続けることができる。リヤキャリアやセンタースタンドを標準装備していたりと使い勝手がしっかり考慮されているところも大きな魅力といえるだろう。

ROYAL ENFIELD HIMALAYANのディテール

ROYAL ENFIELD HIMALAYANの足つき&乗車ポジション

ROYAL ENFIELD HIMALAYAN 乗車ポジション
ROYAL ENFIELD HIMALAYAN 足つき
身長171㎝/体重70㎏
アドベンチャーツアラーとしては低い数値の800mmというシート高で、足つき性は良好。上体の起きたリラックスした乗車姿勢となる。ハンドル幅が広くないのも好印象。ヒザの曲がりもきつくない

ROYAL ENFIELD HIMALAYANのスペック

全長×全幅×全高
2,190×840×1,370(㎜)
軸間距離
―㎜
シート高
800㎜
車両重量
199kg
エンジン型式・排気量
空冷4ストロークOHC単気筒・411㎤
最高出力
17.9kW(24.3ps)/6,500rpm
最大トルク
32N・m(3.3kgf・m)/4,250rpm
燃料タンク容量
15ℓ
燃費
―km/ℓ
タイヤサイズ
F=90/90-21・R=120/90-17
価格
77万4,400円~80万800円

ROYAL ENFIELD HIMALAYAN製品詳細ページ

CONTACT

問い合わせ先
ピーシーアイ
URL
http://www.royalenfield-tokyoshowroom.jp

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