バイク歴約1ヶ月の自動車ライター・瀬イオナ、XPLORERCAMPMEETING 2026を大いに楽しむ

写真・レポート:瀬イオナ

 

7月11日~12日の2日間、長野県・大滝村にある“ONTAKEEXPLORER PARK”で、クシタニ主催のキャンプイベント“EXPLORERCAMPMEETING 2026”が開催された。
今回は、今年5月に普通自動二輪を取得したばかりの私、自動車ライター・瀬イオナ(ハヤセイオナ)が、体を張ってレポートしよう。ちなみに現在乗っているバイクはカワサキ・W250であり、当然オフロードの経験はない。はたして初心者でも楽しめるのだろうか。
まずこのイベントは、1947年創業の老舗ライディングギアメーカー“クシタニ”が毎年開催しており、今回で6回目。現在のイベント名となってからは4回目を迎える。キャンプとオフロード走行、交流を一度に楽しめるイベントとして定着しており、今年も全国から30名を超えるライダーが集まっていた。

イベント全体のレポートはこちら

 

私は、イベントの1コンテンツとして用意されている“EXPLORER DIRT SCHOOL”という、ゼロから教えてくれるレッスンを受講した。普段はオンロード、いわゆる一般道でしか乗ったことがなく、オフロードバイクもダート走行も人生初だったので、クセも知識もない私にはうってつけ。講師を務めるのはIAワタライこと渡會修也選手。今回はヤマハ・TT-R125LWEをレンタルし、半日のレッスンに参加してみた。

 

まずは広場で基本姿勢から学ぶ。オフロードでは車体の中央に座り、腕立て伏せをするような姿勢でハンドルを支えること、ニーグリップを意識すること、足はいつでも踏ん張れる位置へ置くことなど、一つひとつ理由を交えながら丁寧に教えてくれる。
ブーツは足首が動きにくいため、シフトアップは腰から体全体をひねるように操作することや、リヤブレーキを主体に使い、フロントブレーキは補助程度に使うことなど、オンロードとは異なる操作も新鮮だった。旋回ではリーンアウト姿勢を基本とし、曲がる側の足を前へ出すフォームも練習。頭では理解できても、実際にやってみるとなかなか思うようにはいかない。また、1速と2速の差が大きく、シフトチェンジにも最初は戸惑ったが、少しずつ車体の動きに慣れていった。

 

広場で基礎を身につけた後は、いよいよ実際のオフロードコースへ。ほぼ2速で走りながら林道のようなコースを進み、慣れてきたころにはBASE AREA上部まで挑戦することになった。そこには急勾配や深い満、大きな石が待ち構えていた。経験者なら登っていけるレベルでも、初めての私には難易度が一気に上がる。
結果は3回転倒。荒れた路面ではアクセルを一定に開け続けることが重要だと教わっていたものの、目の前の石や溝が気になってしまい、無意識にアクセルを戻してしまう。さらにヒジも下がり、体も起こせなくなってしまうという悪循環に陥っていた。それでも講師は焦らせることなく、「初心者だからこそクセがなく、教えたことを素直に吸収できている」と前向きな言葉をかけてくれたおかげで、BASE AREAの頂上まで走り切ることができた。
「もっと先を見ること」「ヒジを下げないこと」。アドバイスはシンプルだが、その2つを意識するだけで走りが大きく変わることを実感した。とくに、これまで苦手意識のあったカーブは、滑りやすいダートだからこそアクセルやブレーキの使い方を丁寧に考えるようになり、オンロードにも通じる発見が多かった。まだまだ立ち乗りまでは挑戦できなかったが、「次はそこを目標にしよう」と課題も見えた。 転倒してくやしい気持ちもあったが、それ以上に「また走りたい」という気持ちが強く残った。

 

レッスンを終えてふと広場に目を向けると、昼すぎでもまだ多くの参加者が残っていた。というのも、好きな時間に来て好きな時間に帰ることもできるという自由なプランだったのだが、ほとんどの参加者が最初から最後まで会場ですごしていた。それだけ居心地がいいイベントなのだと思う。
ベテランライダーが、私のような初心者へ自然に声を掛けてくれ、ゲストたちも気軽に参加者と話し、一緒に走る。家族で参加していた子どもが、最初はおそるおそる走っていたのに、時間が経つにつれてどんどん上達していく姿も印象的だった。

 

免許取得から約1ヶ月の私でも疎外感を覚えることは一切なく、困れば誰かが声を掛けてくれる。バイクが好きという共通点だけで自然と会話が始まり、初対面とは思えない距離感ですごせた2日間だった。
“EXPLORER CAMP MEETING”は参加費2万8,000円。オフロード走行だけでなく、キャンプや温泉、食事、星空、そして人との交流まで楽しめるのは、超お得だと言っては良いのではないだろうか。私のような初めてだという人にこそ、おすすめしたいイベントだった。

 

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