YAMAHA XJR1300

カラー:ブラックメタリックX

熟成の進む、ネイキッドの王道

ビッグネイキッドとしてのXJRシリーズは、当初1200ccとしてデビュー。96年には排気量を1300ccにアップし、06年にはFI化もはたして進化を続けている。ちなみにFI化したときには、これまで左右2本出しだったマフラーを右側1本に変更。これによってスポーティなイメージを高め、騒音や排ガス規制などもクリアしている。
そしてこのバイクで見逃せないのが、リヤサスペンション。高性能サスペンションとして人気の高い“オーリンズ”を、ノーマルの状態で装備しているのだ。フロントフォークのセッティングも見直され、従来モデルよりもさらに高い運動性能が追求されている。XJRシリーズはデビュー以来一貫して空冷エンジンにこだわり、オートバイらしい外観を追求してきたが、もちろん走行性能についても進化が続いているのだ。

DETAIL

ヘッドライトはオーソドックスな丸形を採用。メーターも砲弾タイプのボディとすることで、スタンダードなフロントまわりを印象付けている。また、ウインカーはクリアレンズを採用し、スポーティさを演出している
タコメーターとスピードメーターを装備したシンプルなメーターまわり。夜間はホワイトLED照明で文字を美しく表示してくれる。また、中央には時計、燃料残量計、トリップ/オドメーターの3段階表示の液晶パネルがある

熟成を重ねた空冷4ストローク並列4気筒エンジンを搭載。空冷ならではの美しい外観とパワフルな出力が魅力である。また、吸気にはサブスロットルバルブ付フューエルインジェクションを採用している
4-2-1エキゾーストパイプを採用。スポーティなイメージを演出するとともに、管長やサイレンサー径などを最適化することによって、排気効率もアップさせている。また消音効果や排ガスのクリーン化など環境性能も万全だ

オーリンズの2本タイプリヤサスペンションの中でも最上級の性能を誇るモデルを搭載。さらに専用セッティングを施すことで、高い運動性能と走行安定性を実現している。当然、ルックス上の大きなポイントにもなっている
XJR1300専用となるラジアルタイヤを採用。サイズはフロントが120/70 ZR17M/C(58W)で、リヤは180/55ZR17M/C(73W)。高い路面追従性で、あらゆるライダーが安心してスポーツ走行を楽しむことができる

RIDING POSITION & FOOT HOLD

●ライダー:身長178cm/体重78kg
さすがリッターバイクなだけあってライディングポジションを構えてもかなり大柄な印象。サイドスタンドを払い車体を起こすのもけっこう力が要る。しかし、またがってしまえばフラつきにくいのでバランスは取りやすかった


シート先端のエッジ部分が丸くなっているおかげで足着きもよく、両足ともカカトまで着きヒザにも少し余裕があった。ただ車幅があるので、足を真っすぐ下ろすと開脚気味なるがバランスは取りやすい


●ライダー:身長178cm/体重78kg
リッターバイクの重量と安定感が高いおかげで、タンデマーが乗り込むときでもほとんどバランスをくずすこともなかった。シートのスペースは十分あるが2人の距離が近いのでバランスは取りやすい
●タンデマー:身長151cm/体重43kg
奥行きも幅もある広いシートで、ヒザがライダーの腰に軽く干渉する程度。ずっしりした車体と相まって安定感は抜群で、フカフカしたラグジュアリーな座り心地。グラブバーもしっかりしていてにぎりやすく、走行中の安心感も高い


COLOR VARIATION

カラー:ブルーイッシュホワイトカクテル1

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
2,175×765×1,115mm
軸間距離
1,500mm
シート高
795mm
車両重量
245kg
エンジン型式・排気量
空冷4ストロークDOHC 4バルブ 並列4気筒・1,250cm3
最高出力
74kW(100ps)/8,000rpm
最大トルク
108N・m(11kgf・m)/6,000rpm
タンク容量
21L
価格
108万1,500円

STAFF’S IMPRESSION

やたぐわぁ

やたぐわぁのインプレッション

存在感ある重厚な空冷ビッグネイキッド

ゴウゴウという音がいかにも空冷なこのマシン。走ってみてもこのメカニカルノイズのおかげで、つねに“空冷”エンジンの存在を感じられる。走りは1,300ccのビッグトルクにモノをいわせて、巨躯をグイグイと押し出す感じ。決して鈍重ではないが、つねにその“車重”を感じる重厚な作りがいかにもビックマシンという雰囲気だ。ただ、その分取りまわし時の重さが気になるところ。購入を検討している人は、ぜひとも試乗車などで実感してほしいところだ。


タロー

タローのインプレッション

ビッグバイクの所有感を堪能できる1台

まずバイクを押すときに、そのズッシリとした重さを感じる。そして、またがっても今どきのコンパクトな1,000ccスーパースポーツとは違う大きさを感じ、自分は今からビッグバイクを走らせるんだという気持ちになるのだ。実際に走らせると、やはり重さがある。ただ、嫌な重さではなく、ビッグバイク然とした重さ、ビッグバイクを走らせているんだと満足できる重さなのだ。エンジンの空冷らしさも好印象で、あらゆる面にバイクらしさを感じられる車両といえる。


KJのインプレッション

オールラウンダーという名がピッタリ

太いサウンドがそのままエンジンの鼓動のように身体を伝わる、さすがビッグバイクといった迫力だ。その走りは巨体に似合わず(?)とても素直で、もちろんアクセルをワイドに回せば鋭いレスポンスが感じられるけど、逆にじわっと開けていけば低速もマイルドで、とっても安定感が高い。扱いやすさを備えつつハイレベルな要求にも応えてくれる懐の深さがある。これ1台あれば何でもできちゃう、本当にそんな気にさせてくれるバイクだね。