スズキの名機として長年支持されてきた645㏄Vツインが、新たなクロスオーバーモデルへと進化した。新型「SV-7GX」は、ストリートスポーツの軽快さとアドベンチャーモデルの快適性を融合。街乗りからロングツーリングまで楽しめる注目の一台が、10月13日に日本で発売される。
25年以上受け継がれる鼓動――スズキ645㏄ Vツインの系譜

スズキの645㏄ V型2気筒エンジンの歴史は、1999年に登場した初代SV650から始まる。新開発された水冷90度Vツインは、低回転域からの力強いトルクと、高回転までスムーズに伸びる出力特性を両立。軽量な車体と組み合わせることで、市街地での扱いやすさからスポーツ走行、ツーリングまで幅広く楽しめるエンジンとして登場した。
その後SV650は2003年にモデルチェンジし、2016年には新世代のSV650として再登場。基本となる645㏄ Vツインのキャラクターを継承しながら、排出ガス規制への対応やフリクション低減、ローRPMアシストなど、時代に合わせて進化を重ねてきた。
このエンジン最大の魅力は、スリムでコンパクトな構造と、Vツインならではの鼓動感、そして幅広い回転域で扱いやすいリニアなトルク特性にある。スズキによれば、1999年の登場から25年以上にわたり進化を続け、これまでの生産台数は50万台以上。低回転では滑らかな発進、中回転では力強い加速、高回転では淀みなく吹け上がる特性が磨き続けられてきた。
そんな“SVの心臓”が、今度はクロスオーバーモデルという新しい舞台を得た。それがSV-7GXだ。
「SV」のスポーツ性と「GX」の快適性を融合した新型SV-7GX

新型SV-7GXは、上位モデルGSX-S1000GXのコンセプトとアグレッシブなデザインを受け継ぎながら、ストリートモデルのスポーツ性とアドベンチャーモデルの快適性を融合したクロスオーバーモデルだ。
車体にはスチール製トレリスフレームを採用し、そこにスリムでコンパクトな645㏄ Vツインエンジンを搭載。疲れにくく足つきにも配慮したシートを組み合わせることで、長距離ツーリングでの快適性と、街中での扱いやすさを両立している。
装備面も現代的だ。電子制御システム「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」を採用し、エンジンの出力特性を選択できるスズキドライブモードセレクター(SDMS)、トラクションコントロール、さらにクラッチ操作なしでシフトアップ/ダウンを可能にする双方向クイックシフトシステムなどを搭載。長距離移動からワインディングまで、ライダーを電子制御でサポートする。
さらに、小型プロジェクターライトや17L燃料タンクを装備し、実用性も高めた。アップライトなライディングポジションやリヤキャリア、3段階調整式ウインドスクリーン、ナックルカバーなども魅力で、まさに“走りも旅も楽しみたい”ライダーを意識したパッケージとなっている。
発売日は2026年10月13日。価格は、ブリリアントホワイト×トリトンブルーメタリック、パールマットグレージュ、グラススパークルブラックが117万7,000円、ブリリアントホワイトが113万3,000円になる。
25年以上磨かれてきたVツインの味わいに、ツーリング性能と最新電子制御を組み合わせたSV-7GX。SVシリーズの新たな選択肢として、どんな走りを見せてくれるのか注目だ。
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