HARLEY-DAVIDSON フォーティエイトスペシャル / アイアン1200

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XL1200N IRON1200
新型にして熟成の領域。61年目の実力!

現代にも通用するアグレシッブな走り

 

肝心なのはその乗り味だが、両車とも決して鈍重などではなく、むしろ「これ以上なにを求める?」と自問自答したくなるほどの運動性能があり、操る楽しさに満ちあふれている。

 

まず、フロント19インチに細身のタイヤを履くアイアン1200は、これぞスポーツスターと言わんばかりの旧車然としたハンドリング。ゆったりとしたアップライトなライディングポジションで、現代のスポーツバイクのようにフロント荷重で乗るなんてどうやっても無理。車体自体がリヤ荷重で乗れば快走するように設計されていて、力強い駆動力を後輪に感じながら腰から操るライドフィールはベテランを唸らせるし、ビギナーがライディングの基本を覚えるのにもうってつけだ。

 

クセのないニュートラルなハンドリングは意外なほどにヒラヒラとした軽快なもので、長い時間をかけて熟成されてきたものはすばらしいと舌を巻くばかり。長いホイールベースで直進安定性がよく、長距離を走り続けたくなるクルーザーとしての資質も兼備する。

 

それらはフォーティーエイトスペシャルも同様だが、異なる点は前後16インチにファットタイヤを前輪に履くことと、フロントフォークが10㎜太くなり追従性と剛性が上がったことで、ハンドリングは落ち着いた安定志向のものとなって、地を這うかのような低重心さをより強く感じる。

 

ステップ位置も足を前に投げ出すフォワードコントロールで、シートに荷重をドッシリかけて乗り、アイアンのようにワインディングの切り返しでお尻を右へ左へすばやくずらすという乗り方はできない。つまり、よりクルーザー然としているのだ。

 

1200スポーツスターのチョッパー版が新登場し、ビキニカウルやクロームパーツの有無によるスタイルだけが違うとナットクするのは早合点。心地いいVツインに揺られる持ち味をそのままに、両車はキャラクターを明確に分けていることがわかった。

 

SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高
2,200×─×─㎜
軸間距離
1,515㎜
シート高
735㎜
車両重量
256㎏
エンジン型式・排気量
空冷4ストロークOHV 2バルブ V型2気筒・1,202㎤
最高出力
最大トルク
96N・m(9.7kgf・m)/3,500rpm
燃費(WMTC)
燃料タンク容量
12.5ℓ
価格
136万6,200円〜(税8%込)

IRON1200製品ページ

CONTACT

問い合わせ先
ハーレーダビッドソンジャパン カスタマーサービス
電話番号
0800-080-8080
URL
https://www.harley-davidson.com/jp/ja/

※記事の内容はNo.194(2018年5月24日)発売当時のものになります

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