バイク用語辞典

『か行』から始まる用語

  • カーボン

    炭素繊維を使った軽量、高強度の素材で、ヘルメットや外装パーツ、社外サイレンサーなどに用いられている。

  • カウル・カウリング

    バイクの外側に取り付けられた、防風や高速域での空気抵抗を少なくするためのパーツ。フルカウルはスーパースポーツモデルなどに見られる、車体全体を覆っているタイプ。ハーフカウルはその名のとおり、フルカウルの上半分を残した形で、ビキニカウルはヘッドライトまわりに取り付けられる小さめのカウル。

  • カウンターステア

    逆ハンドル、逆ハンなどともいう。コーナリング中、アクセルオンで後輪が外側にすべり出してしまった際、バランスを取るため一時的にハンドルをコーナーの外側に向けること。

    ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2018年4月29日日曜日

  • ガスケット

    オイル漏れや排気漏れをしないように、エンジンのつなぎ目や、エキパイと排気ポートの間にはさむパーツのこと。液体状のモノもある。

  • カスタム

    バイクを改造すること。色を塗り直して外装を自分好みにしたり、マフラーサスペンションを交換したりすることをいう。

  • 型式

    バイク業界的には「かたしき」と読む。量産ラインでモデルを識別する記号名。同一モデルでも年式によって型式が異なる場合もある。

  • カフェレーサー

    明確な定義はないが、セパハンビキニカウルを装着した、昔のレーサー風公道車両を指す。SRなどをビンテージレーサー風にカスタムしたものが「カフェレーサー風」と呼ばれている。

  • カブ主

    ホンダ・カブシリーズのオーナーになったことを指す言葉で、主にカブオーナー同士で用いられている。派生語としてカブシリーズのオーナーズミーティングは”カブ主総会”とも俗称される。

  • カプラー

    パーツの交換や整備性を高めるため、複数の配線を簡単に付けたり外したりできるようにしたプラスチック製の端子。

  • カブる

    エンジン内部で火花を飛ばす重要な役目をはたしているスパークプラグが、ガソリンの不完全燃焼などが原因で機能しなくなってしまうこと。低回転域のまま走り続けるとカーボンが電極部に付着し、カブりを誘発することもある。対策として高回転もしっかり使うといい。

  • カムシャフト

    エンジン内でバルブの開け閉めをになう重要なパーツ。カムシャフトが1回転するとバルブ(あるいはバルブに連結するパーツ)が押され、開く仕組みになっている。ちなみに、一部車両を除き、バルブが閉じるときにはスプリングの力を利用する。

  • 革ツナギ

    レーシングスーツ」の欄へ。

  • 乾燥重量

    車両単体の重量で、燃料やオイル、冷却水などを加算しない状態。最近は車両重量を表示するのが主流。

  • ギア

    装具や装備品のこと。ライディングギアとはライダー用の装具類、つまりヘルメットやジャケットなどを指す。ちなみにタンスタでは“ギア”を装具、“ギヤ”を歯車的な意味合いで使い分けている。

  • キック

    足でレバーを下に蹴り込み、人力でエンジンを始動する方式。大排気量車になるにつれ重くなるのでかけづらくなる。

    昨日からひたすらSR400のキック始動の練習をしていたおだチャン。その後、2回ほどバッテリーを上げ、充電→練習→充電→練習…を繰り返していました。が、ほぼ丸一日経った今、ようやく成功させました!1番目の動画には成功シーンはありませんが、SRの始動性に問題があるわけではありません。1番目の2:06あたりでやたぐわぁが始動性のよさを証明しています。成功シーンだけが見たい人は2〜3番目の動画をご覧ください。(サブロー)

    タンデムスタイルさんの投稿 2016年1月11日(月)

  • ギヤ

    歯車単体もしくは、歯車を連結した装置のこと。一般的にバイクの変速装置にはこのギヤが使用され、エンジンの回転をタイヤに伝達する役割(トランスミッション)や、エンジンの回転数と速度に合わせた効率的な運転(シフトチェンジ)をするために装備されている。

  • 逆車

    輸出仕様の逆輸入車のこと。仕向地ごと、たとえばヨーロッパ仕様と北米仕様、東南アジア仕様とでは現地の規制の問題などで最高出力や使用パーツの相違が生じることもある。

  • 逆輸入車

    一般的には一度輸出した国内生産の国外向け車両を再輸入したモデルのことを指す。ヤマハのYZF-R6などがそれにあたり、それらは各メーカーの逆輸入車を扱う企業から販売されている。ちなみにホンダはパッセージ、ヤマハはプレストコーポレーション、スズキはモトマップ、カワサキはブライトが取り扱っている。また、ヤマハのYZF-R1のように国内仕様と海外仕様(逆輸入車)がリリースされているモデルもある。

  • キャスター/トレール

    正確にはキャスター角とトレール量。キャスター角とは、前輪を横から見たときにフロントフォークがどのくらい斜めになっているかを表したもの。トレール量は、ステアリング軸(ハンドルを切るときに中心となるところ)の中心線を路面側に延長し、路面と接する点とタイヤの中心線が路面と垂直に交わる点(タイヤの接地点)との間の距離をいう。トレールが長いと直進安定性(直線の走りやすさ)はよくなるがコーナリング時などのハンドル操作が重くなりやすい。

  • キャストホイール

    軽金属合金を鋳造して、一体成形されたホイール。剛性が高く、スポーツモデルなどに採用されていることが多い。これに対し、針金状の部品を使用してリムとハブを固定するワイヤースポークホイールがある。

  • キャタライザー

    NOxなど排気ガス中の有害物質を熱で無害な物質に分子的に組み替えて排出するための触媒装置。年々、排気ガスに対する規制が厳しくなっており装備車が増えている。しかもかなり高価。

  • キャブトンタイプマフラー

    カワサキのW800やエストレヤに付いているような、途中から太くなり最後は細くなる形状のマフラーのこと。

  • キャブレター

    ガソリンと空気を調合して混合気を作り出す、燃料供給装置。霧状にしたガソリンを吹き出して空気と混合する。近年はフューエルインジェクションが主流。

  • キャリア

    荷物を載せるためにシート後部に設置する台座。重い荷物も積めるように頑丈な素材でできている。燃料タンク上部に設置するタイプもある。

  • キャリパー

    ディスクブレーキにおいて、ディスクローターをはさみこむように取り付けられているパーツ。内部のピストンパッドを押し出すことによって制動力を発生する。

  • 旧車

    現行販売されなくなってから、ある程度の年月を経た車種のこと。ホンダCB750FOURやカワサキZ2など1970年代の車種を指すことが多いが、年数などの明確な定義はない。

  • キルスイッチ

    エンジンを強制的に停止させるためのスイッチ。スタータースイッチの上部など操作しやすい位置に設置されている。

  • クーラント

    水冷エンジンに用いられる冷却液のこと。エチレングリコールを主とする成分で構成されており、水よりも凍りにくい。

  • 空力

    走行中にバイクが受ける空気流の力の総称。カウルやスポイラーによって空気抵抗を少なくしたモデルは「空力特性にすぐれ…」などと評される。

  • 空冷

    エンジンに直接走行風を当てることで冷却を行なう、もっともシンプルな冷却構造。シリンダーにギザギザの冷却フィンがある場合、空冷エンジンであることが多い。

  • クォーター

    本来は1/4という意味。バイクの排気量で1,000ccの1/4に当たる250ccクラスのことを指す。

  • グラブバー

    タンデムするときに後ろの人がつかまるところ。シート後端部に付いていて、荷かけフックをかけたりもできる。

  • クランク(クランクシャフト)

    エンジン内で往復運動を回転運動に変えている部品のこと。爆発の力を直接受けるピストンシリンダー内を上下運動しかできないので、ギヤを回転させるのに必要なパーツとなる。

  • クリッピングポイント

    コーナーを曲がるときに、バイクが一番コーナーのイン側に近付くポイント。

  • クルーザー

    あちこちをめぐりながら旅をする(クルーズする)ことに適したバイクの総称。本来はツアラーと同じだが、現在のジャンル分けでは「ツアラー」が高速巡航走行に長けたモデルを指すことが多い。一方、「クルーザー」はゆったりと構えて足を前方に投げ出すアメリカンモデルのようなバイクを指すことが多い。

  • クルーズコントロール

    通常、バイクは手を放すとアクセルオフになるが、設定した一定の速度を維持できる機能。クルマではオートクルーズと呼ばれている。ブレーキやクラッチ操作でキャンセルできるが、キャンセル操作後も直前までの設定速度で定速走行できる機能などもすでに採用ずみ。さらに発売予定のドゥカティ・ムルティストラーダ1260GTでは周辺状況を認識して速度・車間距離を調整するレーダー式クルーズコントロールを世界で初めて純正採用する予定だ。

  • 軽二輪

    125cc超250cc以下の排気量のバイク。高速道路も走れるうえ車検もないので経済的なメリットも大きい。

  • ケミカル

    バイクをキレイにしたり、部品のすべりをよくしたりする化学的に作られた液体や固体。パーツクリーナーなどが代表的。

  • 減衰力

    勢いを殺す力。バイクではサスペンションのダンパーと呼ばれるパーツが減衰力を発生させ、衝撃を受けたスプリングが伸び縮みを繰り返すのを収束させるのに使われている。「ダンパーの減衰力を調整する」のように使う。

  • 原付

    原動機付自転車の略。一種(50cc以下)と二種(50cc超〜125cc以下)があり、右折の仕方や制限速度などに大きな違いがある。運転に必要な免許は、一種が原付免許(普通自動車運転免許でも可)であるのに対して、二種の場合は普通二輪(小型限定でも可)免許が必要となるため、通常「原付」という場合は一種のみを指すことが多い。二種はピンクか黄色のナンバープレートで、フロントフェンダーの先に白い帯、リヤには三角形のマークが付いている。

  • 限定解除

    大型二輪免許取得のこと。現在は、大型・普通・小型限定となっている免許制度だが、昔は大型免許という呼び名は存在せず、二輪免許・中型限定・小型限定という呼び方であった。そのため、排気量の制限を受けないようになる=限定解除と呼ばれ、その時代に免許を取った人などは今でもこの呼び方を使うことがある。

  • ゴアテックス

    防水・透湿性にすぐれ、劣化や変質にも強い素材。もとはバイク用ではないが、バイクウエアとしての機能にすぐれているため、グローブやライディングウエアなどに採用。ただし最近は類似の透湿防水素材も増えている。

  • 光軸

    ヘッドライトの照らしている方向。車検時には正しい位置を照らすのかを試験機を用いてチェックされる。

  • 剛性

    変形に抵抗したり、変形からもとに戻ろうとする性質のこと。この性質を利用した機構のわかりやすい例にはバネが挙げられるが、バイクの世界ではもっぱらフレームの性能に関して用いられる。フレームにはエンジンの出力性能とバランスが取れた剛性が求められ、一概に高剛性であればよいというわけではない。

  • 高速道路2人乗り

    平成17年(2005年)4月1日より、年齢が20歳を超え、なおかつ普通二輪免許もしくは大型二輪免許を取得して3年以上が経過していれば、125cc超えのバイクで高速道路をタンデム走行できるようになった。ただし、全面的な解禁ではなく、首都高速都心環状線などの一部では現在も規制が続けられている。

  • 混合気

    インジェクターキャブレターなどの燃料噴射装置によって作られる、霧状のガソリンと空気が混じったもの。これを圧縮し点火。爆発させることでエンジンはパワーを生み出す。

  • コンストラクター

    カスタム車両を作る人やレースチームのこと。

  • コンセプトモデル

    モーターショーなどに出展されるモデルのことで、そのままの形で市販される可能性は低いが、その時点でのメーカーの技術力や開発の方向性などを知るのに参考になる。

  • コンペティションモデル

    ヘッドライトやウインカーなどの保安部品が基本的に付いていない競技用車両のこと。レーサーとも呼ぶ。

  • コンロッド

    コネクティングロッドの略。ピストンとクランクをつないでいる棒。非常に強い力がかかるので、頑丈に作られている。